2017/12/22 - Kim Jong-hyun


素直に音楽が好きで、曲も毎日のように作り、作曲家になりたいと夢見てた韓国の一青年が、運良くアイドルになれて、忙しさと才能のオーバーウェルミング、そして注目を浴びるが故、日本語を勉強して日本で売れれば日本びいきだとネットで叩かれ、もちろん国内の活動でも尋常じゃないバッシングに押しつぶされて、プライベートは筒抜け、お陰で、鬱病と不眠症に長いこと悩まされ、精神科医にも見放され自死、自殺を選ぶことになってしまった。 その切なすぎる最後に僕はそんなにファンとかではなかったけれど生前の姿やニュースを見てシンプルに切なくなってしまいました。ここ数日もう何も手につかなくて、何かしててもふと思い出してしまう日々でした。彼自身、母と姉とすごく仲が良くて、酔っ払って帰っては寝てる二人を起こし、幸せになりたいって2人の前でわんわん泣いていたようで、そんなに仲が良くても一人で死ぬことを選んでしまうことから、人間は結局一人それ自身のの気持ちでしか生きられないのかも知れないと思うと同時に、こんなにも変貌を遂げてしまう人間の素の力に恐ろしくなってしまいました。思えば、何もしたって、そんなに褒められることなんてないし、自分で自分で決めた目標をとりあえず頑張るしかない。 「僕は体の中から壊れてしまった。」から始まる遺書は衝撃でした。けれど彼の最後の気持ち、想いだと思って何度も読みました。あっちの世界では、痛みを感じず安らかに生きてください。 ようやっと、落ち着いてきて、思うことは、みんな素直に、愛を持って生きていたら、どれだけ生きやすい世の中になるだろうと。人が傷つけられて、蝕まれるのは、他でもない、人間によって。そして狭くくくれば自国民によってなのだと。それは、グローバル化以前の問題。皆んなが愛を持って、人に愛を与え続け、愛を受け取り続け、ひとりひとりが幸せに過ごせることが第一だと思いながら、彼のことを忘れず生きて生きたいと思いながら、少しずつ立ち直ってる日々。まずは、自分が幸せになって、人に幸せを与え続ける人生でありたいと、アメリカ生活の終わりも合わせてそのようなことを考えている日々。

2017/12/18 - Tadao Ando


 行きたくもない鳥取の大学に入った絶望的だった18歳の頃、授業終わり6時の夕暮れに家に一人で、する事がなくて、サークルも何もかも大したことなくて、本当に東京に行きたかったと毎日泣いて過ごしていた日々に、あなたのアナザースカイを見て、僕は勇気なし根性なしだけれどあなたのような人生を送りたいと思いました。それからは、大学も行かず、海外渡航解禁の翌年に命をかけて世界の建築を見て回り、独学で建築家になり、クライアントに情熱がなければ仕事は断り、寝る間を食事を惜しんでとことん追求するあなたの姿勢に感銘を受けながら今日までを生きてきました。きっとあなたが生きてるうちに最後であろう今日までの回顧展に行く事ができなかったけれど、人生100年あと77年くらいの人生、少しでも情熱を持って寝る時間と飯と、どっちでもいいことは全て蹴り上げて人と世界を見つめ情熱を持って生きて仕事をしていきたいと思っています。まだまだ駆け出しのずっと前の地点だけれど、内臓を取りまくってもう亡くなるのも近いであろうあなたの姿を、どこかの講演会で最後に拝みたいと思っています。お元気で、世界を今日も飛び回ってください。

2017/12/18 - Feel Winter


 コロラド州はちゃーんと冬の香りがする。気温は、朝晩は氷点下に下り、日中は10度を越すぐらい。今週末になると最高でも氷点下2度みたいになって、雪が降り始める予報が出てる。カリフォルニア州から飛行機で来たからなおさらかもしれないけれど、ものすごく豊かな冬の香りがする。雪国に20年ほど住んでるから、もちろん冬のどんよりとした嫌な感じとか、雪は降るときはいいけど、溶けてぐちゃぐちゃになって、足が靴が濡れてぐちゃぐちゃになる感じとかは、その憂鬱さも、十分理解しているけれど、それでも冬の香りがちゃーんとするところに住むというのは、豊かであっていいなと思う。そして、その冬の間に差す日差しは夏より強いんじゃないかってくらいジリジリと照りつけて、それが雪を輝かせている情景を眺めるのは、人生で最も好きな時間にランクインするくらい好きである。

2017/08/22 - Life in Moving


 昨年から数ヶ月に1回住むところを移る生活をしていて、4月にカリフォルニアに来てから今住んでいるところは2ヶ所目である。今住んでいるところが気に入っていて、特に西日が差す6時以降の1時間が一番好きな時間で。その幸福な光に包まれていると動こうとする気持ちに反するように落ち着きたいという気持ちが心の中にあるのは事実で、心のなかで子供のように喚いているのをひしひしと感じる。だから動くことがとてつもなく億劫になることがたまにある。それがやって来ている間は本当に動くのが嫌だと思うんだけれど、その波が去ろうとしている時、知らずの間にエンジンがかかり、また来る新しい生活を楽しもうとする体制に入っているのを自分で気づく瞬間がある。一番身軽になっている時である。たくさんの本とかいろんなものを持っては動けないから、最低限のものをもって移動することになっているけれど、その中でたまにあれを開きたいと思っても遠くの実家にしまってあることに後で気づくけれど、いつか落ち着く部屋に住んだ時に飾ろうと思って、旅先でアートワークを買う自分がいる。今日もその日を待ち望む気持ちも抱えながら動き始める道程にいる。 (Irvine, California United States)

2017/06/30 - Chicago Trip


 シカゴから戻りました。ロスから片道48時間Amtrakに揺られシカゴへ行ってきました。アジア人にはほぼ会わず、光が渋くカッコよく風が強い夏のシカゴを歩き回って堪能しました。建物が美しい街で、古い建物を残し新しくかつひとつひとつ個性があるビルがバンバン建っていて、それでもって緑深い住宅街もまた心惹かれました。
 シカゴ、様々な人のゆかりの地でもありますが、写真家ヴィヴィアン・マイヤー(1926-2009)もその一人で、正確には、乳母として働き生涯独身であった彼女が密かに撮っていた写真が彼女の死後見つかったのですが、どれも人間の本質を時に対峙し時に観察し写されたものでした。その彼女の写真がシカゴ歴史博物館に寄ったらたまたま大きく引き伸ばして展示されていて、それはもうドキッとする心を秘めていました。 彼女が愛していたであろう街を歩きながら、日曜日の昼下がり、また夕方の街でそれぞれが思い思いに過ごす時間を眺めているのは、こっちまで幸せになるようないい時間でした。いろんな子どもたち、というよりかはもう少し大きな少年少女世代のみんながストリートでチーム組んでダンスしたり、公園でバスケット熱中していたりして、はたまた庭先の花の手入れをしているマダムや、その道向かいで扉格子のペンキを塗りなおしてるお兄さん、テラスで新聞を読むグランマ。そんな姿を見ていると、きっといい街なんじゃないかって思ったのですが、色々シカゴのことを聞いたり知ったりしてきて、改めてこう見るといいなぁと思ったのでした。過去からの積み重ねの今であるけれど、今をしっかり今として見て歩いていました。ひとりであろうと、仲間と一緒であろうと好きなことを選んで時間を使うのはいいことですね。 写真は、シカゴらしく風が強く水があがるミシガン湖の湖岸にて。(Chicago, Illinois United States)

2017/06/27 - Chicago Trip


 時はすべて偶然にしてやって来ているようで、それがとてつもなく痺れる瞬間をもたらしてくる。1秒、2秒じゃない、瞬間、一瞬。シカゴは少し渋くてカッコイイ街だ。そんなことをドスンと感じた時にはもう旅立ちの朝。最後だ最後がやっぱり濃くて特別のようで。何事も。5時前に目が覚めて日の出前の街を写して歩いて、シカゴ人たちが朝を有意義に有意義にと無意識にランニングにサイクリングに楽しんでいる。美しくカッコいい朝。この街はコントラストがガツンとある。人も建物も木も食べ物も光も。だからよりカッコよく目に映る。この数ヶ月アメリカ生活の節々で何故こうも退屈なのかと思い続けて、退屈とは楽しいとは何なのかと考えていた。要因の一つはやっぱり街であって、今住んでいる街はあまりにも退屈な街であって、それは建物も街もどこかフラットすぎてコントラストが無いからだと思った。ホームレスはポリスがひとり残らずつまみ出し、道からは葉っぱの1枚まで掃きとられ、建物は何でもかんでもアパートメントホームズが語尾につき、ほんとに定規で絵に描いたようなビル、右にモールに左にプラザ。笑っちゃうような車世界。自分が生活を営む街の選択は大事である。5月、スピーキングのクラスで、中国のテレビ局の編集者のクラスメートが、道を歩くのにどの道を選ぶかというトピックで、どんな時もノイジーなごちゃごちゃしたルートを選ぶと言っていた。やっぱりコントラストは、そこから生まれる刺激は何時も必要である。でありながら、時に静かに、対極のルートを選べる選択肢があることも大事である。仮にそうであるとして、土地が退屈であるならば、だからこそ人がコントラストを生み出す余地がふんだんにあって、それこそがアメリカが滲み出る幸せに化けるはずである。シカゴに来てから、今住む街アーバイン人の何人かからアグレッシブの香りが届くようになった。まぁまぁ楽しく楽しく行こうじゃないか。僕らの夏が始まるよ。シカゴ、アイラブユー。いいもの見せてもらったよ。まだまだ足りないからまたそのうち来るけどね。ありがと。グッバイまであと半日、よろしくね。シカゴコーヒー、ダークマターが沁みる旅立ちの朝。(Chicago, Illinois United States)